ここは魔王崇拝者が集うと噂される、闇のカジノ。裏賭博はもちろん、様々な違法取引が日夜行われているようです。
そして今夜、救世主候補者が人身売買にかけられるとの情報を掴んだ天界は、とある天使に潜入捜査の任務を与えました。
丸腰で潜入し、たとえ敵に見つかったとしても、優れた身体能力と炎の技で切り抜けられる、天界きっての凄腕諜報員。
それが第二の美徳“忍耐”の天使、ウリエル様であらせられます。
なお、このカジノの女性従業員には制服が定められているため、忍び込むにはウリエル様も同じ格好をしなければなりません。
バニーガールです。
しかもこの店のバニースーツは、腰骨高くまで切れ込むV字ハイレグカットが通常のものより一層過激で、後ろから見るとお尻などは丸出しとなってしまうほどなのでございます。
それでも耐え忍ぶことを諜報員の本分と考えるウリエル様は、羞恥心を抑え、はち切れんばかりの肢体や尻肉を窮屈なバニースーツに押し込められたのでありました。
ウリエル「くっ、喰い込みがキツいわね……。でもそんなことは大事の前の小事。身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれと師匠の教えにもあったわ」
キュゥゥッと股間に喰い込むハイレグを、下唇をキュッと結んで耐え、高いヒールをカツカツと鳴らして接客に出られるウリエル様。
途端にフロア中の男たちの視線が、切れ上がった小股に、胸カップからまろび出そうなマシュマロバストに、引き締まった腰のくびれに、ほぼ丸出しのヒップラインに注がれます。
それはもはや視姦による集団レイプ。後ろから前から絡みつく、身体中を舐め回すような視線によって、ウリエル様の羞恥心が嬲られていきます。
ウリエル「こんなに注目されては、任務に移る隙が作れないわ。私の顔を見知っている者がいないとも限らないし、早めに誰か適当な客を見つけて、ボックス席に移ったほうが賢明のようね」
そこに、見るからに好色そうな成金風中年男性が近寄ってきて、「なんて美味しそうなバニーちゃんなんや! ワシに舐め舐めさせいゲヘヘ!」と最低すぎる誘いをかけてきます。
即座に舌を引き抜かれた上で、焦熱地獄に叩き落とされても文句を言えないほどの天使への暴言ではありますが、ウリエル様は任務のためにぐっと堪えられ、微笑みひとつを投げただけでスルーします。
ところが、同店ではバニーガールは客の望みをすべて叶えるものとの思い込みがある中年男性は、「いいからこっち来んかいっ!!」とウリエル様の高貴なる双丘を鷲掴みにし、ボックス席に引っ張っていこうとします。
これに怒髪天を衝いたウリエル様。もともとウリエルの御名には“神の炎”という意味がございますが、不埒者を舌で吊り上げて業火で滅却せんと、炎が右手に揺らぎ始めます。
しかしその時、中年男性の腕を捻り上げて押さえ込み、ウリエル様に「俺とワルツでも踊らないかい、お嬢さん」とウィンクする男が現れました。
騒ぎを起こした中年男性が黒服に連れて行かれた後、改めて男に御礼を述べられるウリエル様。
ウリエル「ご苦労……ありがとうございました、お客様」
この場にいるということは、やはり魔王崇拝者である可能性が高いとはいえ、助けてもらったことでウリエル様も幾分かは警戒感を緩めます。
ところが「バニーちゃん、アンタこの店の従業員じゃないね?」と、いきなり正体を見抜いたかのごとく男が話しかけたため、思わずウリエル様もピクッ…と身体を反応させてしまいます。
これは先に口を封じておいたほうが安全か。咄嗟にそう考えられたウリエル様ですが、「俺は人身売買の捜査に来たんだ。もしかしたらご同業かい?」と、男が警察か情報機関を匂わせるような発言をしたため、「まぁ、似たようなものね」と言葉を合わせ、しばらく状況を見守ることにします。
やがてステージに美しい少女が、裸で鎖につながれた状態で引き出されました。まさしく人身売買です。
こうなると、被害者に救世主候補者がいるとの情報も本当かもしれません。フロア内の黒服の位置を確認し、戦闘手順を考え始めるウリエル様に、男が「ちょっと裏に行って、残りの子供たちを助けてくるぜ」と言い残し、その場を離れます。
それを見送ったウリエル様ですが、突如背後から首に鎖をかけられると、途端に全身に力が入らなくなり、尻もちをついてしまわれました。
鎖の先を目で辿ると、そこにはいやらしく笑う魔の眷属が! やはりここは魔族と魔王崇拝者の巣窟だったのです。
天使の力を封じる天縛鎖を首に巻きつけられたウリエル様は、ステージ上に引きずり出され、分娩台に天縛鎖で拘束されてしまいます。
なんということでしょう。天使を奴隷にするための競売が始まってしまいました。
まずは「商品」がよく見えるように、両脚が大きく広げられます。
ウリエル「くっ! 天使の力さえ使えれば、こんなやつらなんかに……」
精一杯ジタバタともがくウリエル様ですが、分娩台を揺らすだけで手脚の拘束はビクともしません。
その様子をニタニタと眺めながら、魔の眷属がサイドテーブルから大きな瓶を持ち上げ、ウリエル様に「これはマモン様特製のバブウナギといってな。食欲旺盛で、中でも女の汁が大好物なんじゃ」と見せつけます。
そして瓶の蓋を開け、「気持ちよくしてやるわい」とバブウナギをウリエル様の胸元に解き放つと、バブウナギは「……おなかすいた」と言いそうな目で辺りをキョロキョロ見回した後、ウリエル様のバニースーツの胸元から中へ潜り込み始めます。
バニースーツの中をモゾモゾ這いずり回るバブウナギの粘液の感触と、痴態が衆目に晒される恥辱。ふたつの苦役にウリエル様が必死に耐えられるご様子を見て、競売の金額もみるみる上昇していきます。
やがて意思とは裏腹に、ウリエル様の蜜壺がしっとりと濡れ始めると、甘い蜜の匂いに誘われてバブウナギが蜜壺に潜り込もうとします。
ウリエル「そこはダメェ! 下等生物なんかに悔しい……でも……あはぁんっ!」
ビクンビクン…と身体を振るわせるウリエル様を合図に、超高額の落札価格となった競売が終了。魔の眷属が「どうじゃ、癖になりそうじゃろう?」とウリエル様に醜悪な顔を寄せてきます。
その時突然、ウリエル様のキツキツのバニースーツが弾け飛び、天上の魅惑バディが御開帳します。
追加のサービスかと全員の視線が集まった瞬間、今度はウリエル様を拘束していた天縛鎖が切れ、蜜壺に取りついていたバブウナギも「……けぷ」と満足そうに太った身体でポロリと落ちていきました。
何が起こったのか状況が把握できない魔の眷属に、「その女とこいつらは全員俺がいただこう。学校を作ったはいいが、生徒と先生が足らないんでね」と声がかかります。
見れば、バックヤードの檻に続く扉の前に、男が数人の裸の少年と少女を背中に回して立ち、左手に仕込まれた銃から煙を上げていました。
フロアが大混乱になる中、黒服が一斉に機関銃を取り出して男に狙いを定めたのを見て、今度は戒めから解き放たれたウリエル様が右手を一閃!
瞬く間に神の炎が黒服と魔の眷属を包み、その隙に少年少女たちを連れた男にウリエル様も合流して店を脱出。外に出たタイミングに合わせてドアを開け放ったワゴン車が止まり、全員が乗り込むなり急発進、一気に現場を離れます。
ただし、あまりにも急いで車に乗り込んだため、車内では裸の男女が組んず解れつ状態で、気がつけばウリエル様も両腿で男の顔を挟み込んでおられました。
ウリエル「すっすまない!」
慌てて両脚をお広げになられたウリエル様ですが、今度は裸でぱっくり広げてしまったことに気付き、すぐさま両手で隠されます。
男は裸の少年少女たちにバスタオルを配り終えると、最後にウリエル様にもバスタオルを差し出しながら、「助かったぜ。キミのおかげで予定よりずっとうまく行った」と改めて感謝を述べました。
ウリエル「私のほうこそ助かったわ。これで2回助けられたことになるわね。……あなたは何者なの? どこかの国の諜報員?」
バスタオルを身体に巻きながら質問するウリエル様に、男は「そんなお上品なものじゃない。ただの犬さ。まぁ昔は救世主候補者なんて、おとぎ話みたいな呼ばれ方もしたがね」と自嘲気味に語ります。
なんと救世主候補者は、人身売買にかけられた少年少女ではなく、この男のことだったようです。
ウリエル「……あなたが望むなら、私が再び救世主にしてあげてもよくてよ?」
ほんのりと頬を染め、男にそう語りかけるウリエル様。
その言葉を受けた男は、共に危機を潜り抜けたウリエル様がウェルカム状態にあるものと解釈。裸にバスタオル姿のウリエル様を抱き寄せて、たわわな双丘に指をめり込ませ、「救世主の聖剣を出し入れする鞘にしてやるぜ」とささやきます。
次の瞬間、傲慢の罪により神炎に包まれる男。
ウリエル「……ちょっと気に障っただけで、相手を燃やしてしまうなんて。私の忍耐もまだまだだわ」
意外と気が短いウリエル様の忍耐修行と救世主探しは、これからも続くようでございます。